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現代にいたるまでのコロンビアの混乱

 コロンビアという国は、当初は保護貿易を取っていたものの、政権の移動などにより、自由主義に基づく自由貿易主義変化し、産業革命が起こったイギリスの資本が流入し経済支配が進みます。

 19世紀半ばから自由党と保守党の二大政党が大きな力を持つようになると、保護貿易自由貿易など政策の違いによって大きく対立をするようになり、内戦状態やテロによって内戦にほぼ準じた状態にまで発展してしまいます。1953年には妥協が図られ両党による安定した政権の交代が1974年まで図られますが、それに反発する形で左翼ゲリラによるテロによって1960年代には再びテロによる内戦状態に。

 現在でもその影響は残っていて、左翼ゲリラとの和平交渉が進むも、強硬派が大統領として就任すると和平交渉が暗礁に乗りあげてしまうなど、政情がいまだに安定していない面も存在しています。

 加えて麻薬の一種であるコカインの生産国としても知られ、その麻薬がメキシコを通じてアメリカに流入するだけでなく、昨今のベネズエラの経済危機によって難民がコロンビアにやってくるなど、治安の面でもコロンビアは様々な対策を迫られています。